
👤記者:本日2025年6月27日、ついに“座間9人殺害事件”の白石隆浩死刑囚に死刑が執行されましたね。
👮コメンテーター:はい、東京拘置所で刑が執行されたと法務省が発表しました。死刑の執行は実に約3年ぶりで、鈴木馨祐法務大臣の就任後、初の死刑執行となります。
事件の概要とは?

👤記者:そもそも、この事件はどういったものでしたか?
👮コメンテーター:事件は2017年、神奈川県座間市のアパートで起きました。白石隆浩は当時27歳。SNSを通じて「死にたい」とつぶやく若者たちに近づき、2ヶ月間で男女9人(当時15歳〜26歳)を次々に殺害、自宅で解体したという非常に残虐な事件でした。
👤記者:信じがたい内容ですね…。
👮:犯行の動機は、当初は金銭目的でしたが、次第に性的興奮を覚え、欲望を満たすために殺人を繰り返したとされています。
SNSで“死にたい”投稿を狙っていた

👤記者:SNSの使い方も非常に悪質だったとか?
👮:そうです。Twitterで「死にたい」「疲れた」「寂しい」などの投稿を検索し、手当たり次第に「一緒に死のう」とDMを送っていました。白石自身が「Twitterは反応が良くて便利だった」と語っています。
👤記者:つまり、自殺願望を持つ人をターゲットにしていたということですね。
👮:はい。最終的に、殺害の証拠隠滅や快楽目的にまで発展しました。
裁判と心境の変化

👤記者:2021年に死刑が確定しましたが、彼は当初、どんな姿勢でしたか?
👮:本人は「裁判で争うつもりはない」と明言していました。証拠や調書が圧倒的だったため、早々に認めていたようです。死刑判決を受けた際、「自分は死刑に値することをした。覚悟はできている」と語っています。
👤記者:ただ、遺族の言葉に触れて心境に変化があったと?
👮:ええ。「裁判で遺族の思いを聞き、やっと自分がしてしまったことの酷さを感じた」と語っています。
白石死刑囚の“衝撃の告白”

👤記者:ノンフィクション作家の小野一光氏との面会で、かなり踏み込んだ発言もしていたそうですね。
👮:その通りです。面会は2020年の夏から秋にかけて計11回行われ、白石は「殺していない人も3人いる」と話しました。
👤記者:生還者がいたというのは本当なんですか?
👮:本人の話では、部屋に入れたが殺害しなかった女性が3人おり、1人はマッサージ師のXさん、もう1人は10日間同居して生活費を出してくれたYさん、そして最後は口説けなかったZさんという構図です。
👤記者:そのXさんがいた間にも殺人が行われていたと?
👮:はい。「女の子がいる最中に4人目を殺した」と自ら語っていたといいます。
被害者の名前を知らなかった?

👤記者:白石は「名前すら知らなかった」とも話していますね。
👮:「1人目の被害者だけは免許証を見て名前を知ったが、あとの8人は逮捕されるまで知らなかった」と発言しています。この言葉からも、命に対する敬意がまったく感じられません。
死刑への不安も口に

👤記者:そんな彼でも、死刑には不安を感じていたそうですね?
👮:「絞首刑は痛そう」「正直、痛いのはイヤ」と語っていました。ただ、裁判で争わない理由として「抵抗しても意味がない」とも冷静に話しています。
法務大臣「慎重に執行」

📢法務大臣・鈴木馨祐氏のコメント:
「社会に大きな不安と衝撃を与えた事件であり、慎重な上にも慎重な検討を加えたうえで執行を命じた」
今後への教訓と課題

👤記者:この事件の影響で、SNS監視や自殺関連投稿の取り締まりも強化されましたよね。
👮:ええ、政府は再発防止策として、SNS上の有害投稿の監視や、SNS事業者への通報義務を強化する動きに出ました。
👤記者:それでも同様の事件は今も後を絶ちません……。
👮:残念ながらそうです。心の孤独や貧困、性暴力といった複合的な社会課題が絡み合う中、包括的なケアが必要とされています。
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💬記者まとめ:
白石死刑囚の死刑執行は、凄惨な事件に一つの区切りをつけた形ですが、心の傷が癒えることはありません。社会がこの事件から学ぶべきは、犯罪の再発防止と、孤立する若者の早期支援の強化ではないでしょうか。
🕊️被害者の冥福を心よりお祈りいたします。
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